PS4コントローラーに背面ボタンを4つ追加

今回は既存のコントローラーの基盤を利用して背面ボタンの取り付けが簡単に行えるeXtremeRate製 DAWN Remap Kit というものをご紹介。

自分で組み立てる分手間がかかりますが安く済みますし、見た目の良いカスタムコントローラーを作れます。

 

今回使用するDAWN Remap Kit

外観

中身

eXtremeRate DAWN Remap Kitには専用のバックシェル、背面ボタンがはんだ付けされてある基盤、背面ボタンのパーツ、専用のフレキシブルケーブルが付属されています。

オープニングツールやドライバーも付属しているので、道具を購入しなくても分解ができるようになっています。

コントローラーを分解して必要なパーツのみ取り外す

背面ボタンキットを組み立てる前に必要なパーツを純正コントローラーから取り外します。

取り外す部品

  • フロントシェル
  • 各ボタンとシリコンパッド
  • メイン基板とフレーム
  • バッテリー
  • タッチパッド
  • 充電コネクター部品

バックシェルは組み立てキットに付属されているので不要です。分解したことがない人は下記の記事を参考にしてください。

参考DUALSHOCK4の分解方法(CUH-ZCT2J編)

CUH-ZCT2Jの分解方法をまとめました。 PS4初期型に付属されているCUH-ZCT1Jのコントローラーの分解方法は下記の記事を参考にしてください。 この記事の目次1 CUH-ZCT2Jコントロー ...

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下の画像の部品が必要なので取り外していきます。今回ははボタンやスティックもカスタムするのでシルバー系の部品を集めています。

この際ついでなのでシリコンパッドも交換しますが、元々ついていたシリコンパッドを使用しても構いません。




 

DAWN Remap Kitを組み立てていく

必要なパーツがそろったら組み立てを行っていきます。

フロントシェルの準備

フロントシェルはボタンやシリコンをはめ込んでいくだけです。

今回はタッチパッドとボタンをシルバーメッキの部品に交換してかっこよくします。

タッチパッドのカバーを少しこじたら基盤が見えますので、オープニングツールのヘラの部分を活用して両面テープをはがしながら基盤を取り外して張り替えるだけです。(今回は説明を省きます)

ここで先に補足しておきますが、この背面ボタンキットを使用するとタッチパッドのスライド機能が使用できなくなります。

OPTIONやSHAREボタンをカスタムパーツ等に交換する人の中で、JDM-055のコントローラーを使用する場合はフレームにOPTIONとSHAREボタンが一体化しているので除去・加工する必要があります。そのやり方は簡単ですので後に解説しています。

 

 

バックシェルの準備

これらのパーツを組み立てていきます。要領は分解したときと同じですね。

2~3分で終わる作業なので簡単にやれます。

 

基盤側の準備

L1/L2/R1/R2の準備

先にL1/L2/R1/R2のボタンとシリコンを交換します。必要のない方はスルーしてOKです。(写真ぼけててすいません……)

 

専用フレキシブルケーブルのはんだづけ

基盤に専用フレキを付けていきます。解説しやすいようにはんだ付けされているバイブの線は取り外しています。

ずれ防止の両面テープを貼る

この辺にフレキずれを防ぐための両面テープを張ります。タッチパッドボタンを背面ボタンに設定したい方はここではんだ付けを行うので、ずれない様に両面テープで固定したほうが後々やりやすいです。

両面テープを貼ったら穴の位置に合わせてフレキを貼り付けます。表裏を間違えないように注意しましょう。

タッチパッドボタンを背面ボタンに設定したい方はフレキとボタンの足をはんだ付けします。このボタンは必要ないという方ははんだ付けしなくてもいいです。

フレキケーブルが浮き上がらない様はんだ付けを行いましょう。

タッチパッド押し釦も背面ボタンに登録した場合はここをはんだ付け

 

基盤をフレームに組付け

フレキケーブルの貼り付けやはんだ付けが終わったら、フレームに基盤をはめていきます。バイブの線を外した人はここではんだづけし直しておきましょう。

 

専用Remap基板のはんだつけと取り付け

つづいてこの状態でRemap基盤を付けていきます。

まずは背面ボタンスイッチの不要な足を折っていきます。

はんだ付けがされていないところの足は組み立て時に干渉してしまうので、根元から繰り返し左右に折り曲げて不要な足を除去します

不要な足を

ぽきっと折る

これらの作業を4つのスイッチ全てに行います。

ちなみにこのスイッチはOMRON製のB3Fという型式のスイッチです。

OMRONは日本国内大手の電機メーカーですので品質はもちろんのこと、価格も安いです。

このB3Fというスイッチは単価約50円なので、背面ボタンが壊れたとしても安く修理することができます。

次はRemap Kit専用のフレキと基盤を接続しておきます。

向きを間違えないようにフレキを挿してロックしましょう。

この次もはんだ付けを行いますが、L3/R3を背面ボタンに設定しない人はこちらのはんだ付けはしなくてもいいですしない場合は赤と青の線をはさみなどでカットしておきましょう。

はんだづけが終わった写真がこちら。

 

背面ボタンの取り付け

あとは徐々に組み立てていくだけです。続いてバッテリー受けのプラスチックを取り付けてネジで固定します。

先ほどはんだ付けした線が挟まって断線しない様丁寧にやっていきましょう。

また、上の写真ではタッチパッドのフラットケーブルが刺さっていますが、このケーブルはタッチパッド誤動作の元なので抜いておきます。

今度はバックシェルに背面ボタンやRemap Kitの基盤を取り付けていきます。

作業をやりやすくするため下の画像のようにバックシェルを配置しましょう。

このような配置になりましたら、背面ボタンを取り付けていきます。

下の画像のようにスイッチをはめて専用のブラケットでねじ止めするだけ。

はんだ付けされている端子を出す向きがあるので向きを確認しながら取り付けましょう。

背面ボタンの右下が赤色の線のスイッチでHK1、右下がエナメル色の線のスイッチでHK2、左上が青い線のスイッチでHK3、左下の緑の線のスイッチでHK4になってます。

端子の出る向きはHK1/HK3が外向き、HK2/HK4が内向きになります。

間違えないようにご注意ください。

 

専用Remap基盤と温度センサーの固定

次は温度タッチセンサーとRemap Kit基盤の固定を行います。温度タッチセンサーはRemapモードで使用するので必ずつけてください。

Remap Kit基盤から出ている銅色のシールが両面テープになっているので下の画像のように取り付けます。

バックシェルの中央に開いている穴の下付近に張り付けましょう。

Remap Kit基盤には両面テープが貼ってあるのでLEDの位置とバックシェルの穴の位置が合うように取り付けます。

上の画像ある基盤にLEDと書かれているちょうど裏側にLEDがあるので、基盤のLEDの文字と穴の位置が同じところに来るようにテープで固定します。

 

最終組付け

あとはバッテリーなどを純正のコントローラーと同様に取り付けて、バックシェルを閉めるだけです。

シェルを閉じて裏の4本のねじを締めたら、あとは裏のボタンをとりつけるだけ。

左上にK1、左下にK2、右上にK3、右下にK4のパーツをはめていきます。

完成した写真がこんな感じ。

どうでしょうか?

私は派手なコントローラーが好きではないので、渋めにしてみましたが大人な雰囲気で良い感じになりました!




 

背面ボタンの設定方法

step
1
コントローラーの電源を入れて背面ボタン設定モードにする

step
2
ボタンの登録を行う

step
3
背面ボタン設定モードを終了する

 

背面ボタンの設定モードに入る

背面ボタンの設定を行うには、電源を入れて設定モードに入る必要があります。

やり方はバックシェルの裏のLEDが青く光るまでL1+R1+Down+×を同時押しまたはLED下付近を長押しタッチします。

裏のLEDが青く光ったら設定モードになったので、背面ボタンの登録が可能になります。

 

背面ボタンの登録を行う

背面ボタンの登録の仕方は、登録したいボタンと登録した背面ボタンの箇所を同時押しすれば登録できます。登録時に裏のLEDが青く点滅すれば登録成功です。

ボタンの登録は〇+△みたいなマクロは設定できません。

また設定モード中は背面ボタンが反応しないので、壊れたかな?と勘違いしない様注意してください。

 

背面ボタンの設定モードをオフにする

登録が終わったらL1+R1+Down+×を同時押しまたはLED下付近を長押しタッチで解除します。

先ほど登録した背面ボタンがしっかりと反応するか確認しましょう。

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